龍の章ストーリーを更新!「裁断者Ⅱ」「足止めⅡ」の2話を追加


龍の章ストーリーを更新!「裁断者Ⅱ」「足止めⅡ」の2話を追加
 
ストーリーの龍の章の話が更新された。

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裁断者Ⅱ
自分を裁く。クスクスと笑いながらそう言ったかつての友を前に、プラリネはじっとこちらを伺っていたズオーに声をかける。
「ごめんね、ボクはロシェと話したいことがあるんだ。ここは譲ってくれないかなー?」
「……」
プラリネの言葉に、ズオーは鞘から抜きかけていた刃を引っ込め、無言のまま踵を返す。
「あらら。逃げちゃだめじゃん、黒ニャンコォ」
その場から離脱しようとする獄幻魔達に、ロシェは大きな袖に隠れた手から無数の棘を放出する。
「よそ見はダメだよロシェ。今はボクとお話してくれなくちゃ!」
獄幻魔に向けられた全ての棘を、プラリネは腕の盾ではじき飛ばす。
ロシェは袖を口元に当てて不満げな声を上げた。
「あーあ、せっかく黒ニャンコがボロボロになるまで遊ぼうと思ってたのに逃げられちゃった。クフ、まぁいっか。ニャンコ遊びはいつでもできるし。今はせっかく会いに来てくれたオトモダチの遊び相手をしなくちゃいけないんだもんねぇ!」
ひどく愉快そうに笑い、彼女は複数の生命体を召喚した。
悲鳴にも似た耳障りな鳴き声に、プラリネを乗せていたグライザーが眉を寄せる。
「ロシェ、ボクは君とお話しにきたんだ。今までどこにいたの? どうしてそんな怖い顔をしているの? ボクを裁くってどういうこと?」
「クフフッお子様みたいに疑問をぶつけてプラリネったら可愛いね。でもダメよ、教えてあげない。だってアタシはもう、アンタのことが大好きだったオトモダチのロシェじゃないんだから」
 
「ならば、今のお前は何者だと言うのだ?」
 
プラリネと違う声が彼女へと問いかけた。
聞き覚えのある声にロシェが顔を引きつらせ、プラリネは目を丸くしながら背後へと視線を向ける。
そこには紅色の外套を翻した女性が凛と佇んでいた。
「元気だったかい、私の可愛い弟子達。師が久々に、説教しにきてやったぞ!」
 
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足止めⅡ
インディゴ達の戦いに突如として現れた少年は、リクウのことを知っている様子だった。
しかしリクウ本人は彼を思い出せず、ポカンとした顔をしている。
「オレを忘れるなんざ、良い度胸じゃねぇか。なぁリクウ?」
満面の笑顔できらりと刃を光らせる少年にリクウはビクリと肩を震わせる。
そんな彼の後ろにいる、別の少年少女が声を上げた。
「お前がその恰好のままだからだろ! いつまでガキのままでいるんだよスオウ!」
「あん? ……あぁ、そういやそうだったな」
「アルファ、そんな怒っちゃだめだよ……っ」
「うっせえ、オメガは黙ってろ!」
スオウと呼ばれた少年は、二人の言葉を聞いて自身の身体を眺めながら小さな手をぽんと叩いて納得した。
「しばらくこの姿ばっかだったから、すっかり忘れてたわ」
そりゃあわからねぇよな、と笑って見せる彼にリクウは疑問符を浮かべるばかりだ。
まるでこの場を戦場とも思っていないような彼の素振りに誰もが呆然とする中。
先に動いたのはインディゴだった。
「彼等の味方をするのなら、お前も排除対象よ。行きなさい魔龍達!」
彼女の号令に合わせ、魔龍達が一斉にスオウ達へと群がろうとする。
しかし。
「ア、アルファ……!」
オメガの小さな声と共にアルファの身体が赤く巨大な龍へと変化し、周囲の魔龍を一掃した。
『テメェ等が邪魔なんだよ! 蹴散らすぞオメガ!』
「う、うん……っ」
龍となったアルファをオメガが操り、瞬く間に多くの魔龍を倒していく。
愕然とした様子でその様を眺めていたリクウは、自分達の味方につく理由を尋ねようと彼が立っていた方へ顔を向け、そして大きく目を見開いた。
そこにいたのは、先ほどまでの少年ではない。
「この姿ならわかるだろー?」
リクウの目に映ったのは、青年姿のスオウだった。
「あ、貴方は……っ!?」
少年と同じ笑みを浮かべた彼に、リクウが驚愕の声を上げわなわなと身体を震わせる。
その反応に満足気なスオウはよしよしと頷いた後、アルファの炎に気圧されているインディゴへ向き直った。
「悪いな姉ちゃん。オレちょっとコイツらに用があるんだよ。邪魔しねぇでくんねぇ?」
「ふざけないで! みすみす敵を見逃すわけがないでしょう」
「あっそ。んじゃ、しょうがねぇなー」
ゆっくりと彼の瞼が開く。
その瞳から漏れる気配にインディゴの背筋がぞわりと粟立った。
恐怖に突き動かされ、残りの魔龍で盾を張ろうとするがもう遅い。
「アンタもオレと同じ色に染まりなよ」
スオウは手にしていたキセルを刀に変え、一撃でインディゴと魔龍を斬り倒した。
 
全ての敵を倒した後。
スオウは再び刀をキセルへと戻して一息つくと、何事もなかったかのような顔をしてリクウ達に振り返った。
「んじゃ、さっさと用を済ませちまおうかね」
「よ、用事……?」
状況が掴めず戸惑いの表情を見せていたリューネとシルヴィに、彼は満面の笑みを浮かべてみせる。
「龍王からアンタ等に。稀代の細工師が魂込めて造り上げた、龍玉の贈り物だぜ」
 
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しっかり予習するんだズオ(`・ω・´)