龍の章ストーリーを更新!「頼みごと」

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龍の章ストーリーを更新!「頼みごと」
 
ストーリーの龍の章の話が更新された。


 
 
「頼みごと」
リューネとシルヴィが龍玉の力を受け取る様子を見届けた後。
「頼まれごとも終わったことだし、オレはそろそろ帰るな!」
「待ってください、スオウ殿」
満足気に笑みを浮かべて去ろうとする彼を呼び止め、リクウは頭を下げる。
「ディステルを止めるために……。貴方の力を、どうか僕達に貸してくれませんか」
「やだね」
「即答!?」
考え込む素振りも見せず返答したスオウの横から、アルファとオメガが申し訳なさげに顔を出した。
「ホントに悪い。この馬鹿は社交辞令なんて単語、頭にねぇヤツなんだ。後でオレからきつく言っておくから……聞くかわかんねぇけど」
「でも、あのっ、スオウ様は決してイジワルで拒否されたわけじゃないんです……っ!」
いや絶対に意地悪だろう……とその場にいた大半が考えてしまったが、オメガは一生懸命に理由を説明する。
「こ、ここに来るまでの道中、スオウ様が仰っていました。自分が本格的に関わると、ロクなことにならないからって」
彼の龍眼は”数ある未来の可能性”を視ることができる。
その力を使ったところ”この戦いにスオウが関わった場合の顛末”は、どれもよくないものだったらしい。
「間接的なおつかい程度なら影響しないらしいんだけどな。そういうことだから、悪いが察してやってくれよ。アイツも考えなしに気分で断ったわけじゃねぇから。……多分」
「……わかりました。教えて頂きありがとうございます」
理解が得られたことに子どもらしい笑顔を見せるアルファとオメガ。
そんな二人を手招きで呼び寄せると、スオウはユキアカネの背に飛び乗った。
「じゃあなリクウ。まぁ色々あるだろうが、がんばりな!」
「……待って」
再びスオウを呼び止める声が響く。
それは新たな力を得たばかりのリューネだった。
「おつかい程度は影響しないということなら、一つ頼み事をしてもいいかしら。天城へ連れてきて欲しい人がいるの」
真剣な彼女の表情に、スオウはにやりと人の悪い笑みを浮かべる。
「オレはタダじゃ動かねェぜ。案内役の対価にアンタは何を差し出すんだ?」
相変わらずの試すような口ぶりに、リクウは呆れた顔をする。
「この人は下手なものじゃ動いてくれませんよ。それこそ龍王の秘酒のような珍品でもない限りは……」
「珍品……」
その話でふと心当たりが浮かんだリューネは、ニヤニヤと笑うスオウを真っ直ぐに見つめて、口を開いた。
「紅葉山の蔵に貯蔵されている龍酒でどうかしら」
「え。リューネあれは僕が龍の研究課程で作った一升……」
「お! よくわからんが面白そうだな、のった!」
「うぇえ!?」
青ざめた顔のリクウを無視して、スオウは二つ返事で承諾した。
 
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しっかり予習するんだズオ(`・ω・´)